『二人のDream』 岡田純恋・作


新沢 大地(にいざわ・だいち)…岡田准一

24歳。孝行の弟。必死になってダンサーとしてのデビューを目標としている。勝斗の友人。勝斗のことはもう一人の兄のように感じている。

新沢 孝行(にいざわ・たかゆき)…長野博
28歳。大地の兄。ダンサー志望の弟を全力で応援し、援助してあげている。勝斗の友人。同じ会社の部署で働いている。

永嶋 勝斗(ながしま・かつと)…坂本昌行
28歳。新沢兄弟とは親友。ダンサー志望の大地を応援しているが、冷静に現実を見過ぎている為に冷たいことを言うことも。







二人のDream


大地:久々だね。勝斗くんと食事出来るの。
孝行:そうだね〜。…ここで待合せなはずなんだけど…遅せぇなぁ。。
大地:兄ちゃん、今日一緒にいたんでしょ?会社で。
孝行:いたよ。いたけど夕方はそれぞれ違う取引先のとこ出かけて、それから直帰になってたから、その後は何してるか分かんないんだよ。
    ……あ、来た!勝斗〜!!
勝斗:お〜ぅ!ゴメンな。。遅れて…。取引先の方がさぁ、世間話好きな人でなかなか帰してくれない…
孝行:あぁ〜いるいるそういうの。大変だったね。予約した店行こうか!


大地:二人とも…すぐ酔えるなんて幸せな人たちだね(笑)
勝斗:まぁな♪(笑)…今日さぁー、最悪な新入社員来たんだよ。
孝行:え?来たっけ?あ、そういえば俺、勝斗より先に出かけたんだよね。その後に来たの?
勝斗:そうそう。そいつ、ここ入ったのは自分の夢叶える為の繋ぎだって平気な顔して言ったんだよ!
孝行:マジで?そんな奴入ってきたの?事実だとしても隠すのが礼儀だよなぁ!!
勝斗:だろ?最近の若い新入社員はロクなのいねぇよ。そんな簡単に夢なんて叶えられるわけねぇのに、中途半端な夢ばっか追って
    結局失敗するんだよ。
大地:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
勝斗:…あっ…。あっ、いや大地、それはな、中途半端に追っかけてる奴だけだよ!本気で追っかけてる奴は最後は絶対笑えるんだって!
    ご、誤解すんなよ。ゴメン…。
大地:いいんだよ。全然気にしてないよ!勝斗くんの言う通りだよ。


大地は、プロダンサーとしてのデビューを真剣に狙っている。それは、ある事件をきっかにまた目指そうという気持ちが高まった。
だけどその理由は、兄の孝行しか知らない。。夢を持つ若者である大地は、自分を貶されたようで少し居た堪れない気分になった。


それから1週間後、週に3回通っているダンスレッスンで、有名アーティストのライブのバックダンサーとして出て貰うメンバーが発表された。
大地は選ばれたのであろうか…。


大地:ただいま。
孝行:おかえり!どうだった?選ばれたのか??
大地:…俺らさぁ、ダンスレベルっていうの決められちゃうんだよ。月1度行われるテストでさ。。そのダンスレベルが、1の奴じゃないと
    出させて貰えない。…俺、、3、だから。。
孝行:ダメ、、だったの?
大地:うん…。…は〜ぁ!!これで3回目だよ。チャンス逃したの…。


♪ピンポ〜ン♪


孝行:誰?……あ、勝斗!どうした?
勝斗:突然悪りぃな!まだ仕事残っててさぁ。。この辺まで来たから少し休憩させて貰おうかなと思ってさ。ゴメンな。いい??
孝行:いいよ!俺は…。
勝斗:どうした大地?何か、暗いなぁ…。
大地:いや、、また、チャンス逃しちゃったんだ。有名アーティストのライブのバックダンサーとして出れるチャンスがあったんだけど、
    また…落ちちゃった…。
勝斗:そうなんだ…。
大地:でも、本気で夢追ってるならこんな事でヘコたれちゃダメだよね。…よっしゃ!次頑張ろっ!
勝斗:大地…。ハッキリ言っていいか?
大地:何?
勝斗:俺この前さぁ、、呑んだ席で、中途半端に夢追う若者を貶すこと言っただろ?俺思ったんだけど、、
    大地も、そのタイプじゃねぇの?…って思って…。
大地:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
勝斗:大地、お前もう24歳だろ?もう少し、現実見た方がいいんじゃないか?お前が死に物狂いで本気で夢追ってたら、
    そんなに何度もチャンス逃すかなぁ?お前の心の中でどこか本気じゃなくなってるだろ?
大地:そんなことは…
勝斗:口じゃ何とでも言えるよ。お前、もしもダンサーダメだったら、どうするんだ?どこか本気じゃない上に、孝行に甘えてないか?
    孝行が全力で応援してくれるのはお前にとってありがたいことだと思う。だけど、今のお前じゃ食べてくことも出来ないから、
    こうして兄弟で二人暮らししてるんだろ?自分を追い込んでないんだよ。だからどこかで甘えが出てくる。。
大地:…もっともだと思うよ。その意見。確かに俺一人じゃ独り暮らしも出来ない。兄ちゃんにほとんど助けて貰ってる。
    だけど、、「本気」って何?何をすれば「本気」なの?そんなの人それぞれでしょ?自分が本気だと思ってても、そうやって言われる。。
    …でもさ、結局俺がこんなこと言っても、結局また「甘えてる」って言われちゃうのかな。そうだよね。…ゴメン。


耐えられなくなって、突然家を飛び出してしまう大地…。


孝行:大地…!
勝斗:…ゴメン。やっぱ、言い過ぎたかな…?言い過ぎだよな。…あぁーまたやっちゃった…。
孝行:ううん。気にしないで。勝斗は間違ったことは言ってないと思うよ。正直俺だって…応援しながらも、何度も大地の限界が見えた。
    だけど、大地にはどうしても諦められない理由があるんだよ。
勝斗:理由?ダンサーを辞められない理由??
孝行:うん。勝斗さぁ、、俺ら兄弟に……現在生きてたら22歳の弟がいたってこと、知らないでしょ?
勝斗:えっ?知らない。。「生きてたら」…って…?どういうこと…?
孝行:いたんだ。弟が。大地と、2歳違いの弟が。亮輔っていう名前だったんだけど、実はね、大地と亮輔、二人で、
    兄弟でダンサーデビューしようって約束してたの。二人とも踊るのが大好きでね。亮輔が3歳、大地が5歳の頃から
    ダンスレッスン通ってたの。
勝斗:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
孝行:だけど、20歳の時に、ダンスレッスン行った帰りに二人で乗用車にはねられて交通事故起こして、大地は不幸中の幸いで
    軽傷だけで済んだんだよ。だけど亮輔は、一命は取り留めたんだけど足を複雑骨折して、足を失わなきゃいけない状態にまで
    なっちゃってさ。
勝斗:一命取り留めたの??じゃどうして今…いないの…?
孝行:元気に二人揃って退院してきたんだよ。亮輔は、車椅子に乗ってね。家族の前では亮輔はいつもニコニコ笑って
    「絶対復帰するんだ」って言ってた。だけど、退院した1週間後に、亮輔が、、もう踊れないことを苦に、、自殺しちゃったんだよ。。
勝斗:……自殺……?
孝行:そう。今まで生きてきた中で一番ショックだし悲しかったかな。亮輔の書いた遺書にね、、
    『大地兄ちゃんは、俺が天国で見守ってるから一人ででも立派にデビューしてくれ』って書いてあってさ。。
    大地、泣きながらそれ読んでたなぁ。大地はね、亮輔の怪我をキッカケにダンスの道を諦めようとしてたの。
    だけど、それ読んでから、亮輔の分まで夢を叶えてあげたいって気持ちが強くなって、
    今、必死に上り詰めようとしてるところなんだよ。。
勝斗:…そんな理由があって…今大地は一生懸命頑張ってるの…?

孝行:そうだよ。きっと今の大地は、自分の夢よりも、亮輔の夢を一番に背負ってるんじゃないかな。
勝斗:俺……大地に謝ってくる…。どこにいる?
孝行:あいつ、ダンスで行き詰まると必ず亮輔の墓の前に行くんだよ。行こうか?これから…。
勝斗:うん…。


初めて大地のダンスに対しての想いを聞いた勝斗。自分がさっき大地にしてしまったことを、勝斗は物凄く後悔しているようだ。
生前、大地と一緒にダンサーを目指していた弟、亮輔の墓の前まで連れて来られた勝斗。
そこには、涙目になって墓を見つめる大地がいた。


勝斗:…大地…。ここが、、弟さんの…?
孝行:勝斗に、全部話したよ。いいよね?勝斗は一番身近な理解者なんだし。。
勝斗:大地…ゴメン。。ゴメンな…。全然そんなこと知らなかったから、、ゴメン…。
大地:いいよ。ここで冷静に考えてたんだけどさ、ダンサー、俺は向いてないのかなって思った。亮輔だけだよ。向いてるのは。
    だって、生前は先生に褒められてたの亮輔だけだったもん。今、、亮輔に、俺ダンサー辞めていいかどうか、聞いてたんだ。
孝行:…辞めないでよ…大地。。大地は、ダンサー辞めないでよ…。
大地:兄ちゃん…。
孝行:お前がダンサー辞めたら、きっと亮輔泣くよ…?大地は、ダイヤの原石だって俺は思ってるよ。努力すれば大地はきっと報われる。
    絶対に頂点取れる。俺はいつもそうやって信じてる。
大地:無理だよ。。もう…
孝行:無理じゃない!!…大地に、これあげるよ。今まで俺が形見で持ってたんだけど、大地が持つ方が相応しいんじゃないかな。
    これ、このリング…。見覚えあるでしょ?
大地:これ、、亮輔がダンステストの時に必ず「お守りだ」って言ってしてたリング…
孝行:そうだよ。実はさ、、俺、お前に内緒で、、ダンスオーディションにお前の書類送っちゃったんだ…。
大地:えっ?オーディション!?
孝行:うん。今日の昼頃、書類選考合格通知が届いてて、大地が帰ってきたら真っ先に見せようと思ってたんだけど、
    あまりにも浮かない顔して帰ってきたから見せるの後回しになっちゃってさ。
大地:書類選考…通ったの…?
孝行:第二次オーデションは、1週間後。公開オーディションなんだよ。俺、勝斗と一緒に見に行くつもりでいるよ。ね?勝斗?
勝斗:うん。そうだね。俺も行く。
孝行:会場まで一緒に行こう。大地がまだ諦めてないなら、1週間後の午後1時、ここで、亮輔の墓の前で待ってるから。。
    来るか来ないかは、大地次第だよ。。
大地:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
孝行:俺、先帰るね。風邪ひかないように大地も早く帰って来いよ。じゃあな。
大地:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


孝行が応募したオーディションの書類選考に受かってしまった大地。またチャンスが到来した。
孝行と勝斗が帰った後も、亮輔の墓の前で座り込み、亮輔の形見であるリングを握りしめ、考え込む大地。
1週間後は、オーディションに来るのだろうか…。


それから1週間後、先に亮輔の墓の前に到着した孝行と勝斗。大地はまだいない。あと5分で約束の1:00…。


勝斗:あ、ねぇ孝行…あれ、大地じゃない?
孝行:あ、大地だ…。来てくれたんだね。
大地:約束の時間ギリギリ、だね。
孝行:もっと早く来いよ〜!オーディションに遅刻したら洒落になんねぇぞ!…でもまぁ、大地は絶対来てくれると思ってたよ。
    お前が諦められるはずがないもんな。…行くぞっ!


第二次オーディション会場についた3人。ステージの上で、流れる曲に合わせて自己流のダンスを踊るという、
かなり高い技術が要求されるオーディションである。この第二次オーディションで全てが決まる。。
応募者数約1千人。その中で書類選考に受かり、ここに来れた合格者はたったの30人。この第二次オーディションの合格者は5人。
この5人は、プロダンサーとして名前が登録され、これからアーティストのライブのメインバックダンサーとしてお呼びがかかるのである。


ここの会場の客席には、審査員はもちろん、オーディションを受ける人の家族や友人が応援として座る。
大地は控室に入り、孝行と勝斗は客席に向かった。


一人、二人とオーディションが終了していく。皆、かなり高いレベルのダンスを踊っている。大地の順番は30人中6番目。早い順番である。


今、ステージ上では5番目のダンサーが踊っている。舞台裏で緊張を隠せずにソワソワする大地。
右手の薬指には、亮輔の形見であるリングが光っている。何度も左手で、そのリングを撫でるようにして触っている。


『6番 新沢大地さん』


アナウンスが入る。緊張の足取りでステージの真ん中に向かう大地。審査員長を見て一礼する。
会場内に大音量で流れ出す音楽。ヒップホップ系の曲である。足と手でリズムを取りながらダンスに入るタイミングを見計らう大地。
頭では必死にどんなダンスを踊ろうか考えている。


軽快に足を上げ手を上げ、曲にあったヒップホップ系のダンスを踊る大地。初めて大地のダンスをしっかり見た孝行と勝斗は、
驚いた顔をしている。審査員たちも、頷く者ありで好感触だ。


しかし、恐れていたことが起こった。元気に大きく踊ろうとする余り、勢い余って足を上げすぎて背中を地面に当てるようにして
転んでしまったのだ。渋い顔を一瞬する大地。孝行と勝斗も感心した顔から一瞬にして心配するような顔に変わった。
しかし大地は、踊る際に大事な表情を、一瞬渋い顔はしたもののすぐに立ち上がり、何事もなかったかのようにまた踊り出した。


大地のオーディションが終わった。会場から拍手が起こる。また審査員長に一礼し、舞台袖へと戻って来た。
大地の顔には、充実感のようなものはなかった。やはり、転んだことが心残りなのだろうか。。


30人全員のオーディションが終了し、オーディションを受けた全員がステージに呼び出された。
1番から30番まで順番に並んでいる。今から、審査員長から合格者の番号が発表される。。
孝行と勝斗は、客席で二人揃って祈るようにして手を組んでいる。大地は、体の前で手を組み、右手薬指の亮輔のリングを
ずっと撫でるようにして触っている。


『それでは、合格者の発表をします。合格者はお知らせした通り5人です。』


遂に発表される合格者…。


『合格者の番号を発表します。2番…5番』


大地の番号は6番。番号が早い為、呼ばれるとしたら次である…。


『…15番、21番、27番。…以上です。』


がっくり肩を落とす大地。孝行と勝斗も、祈るようにして組んでいた手の力を緩めた。しかし…


『そして今回、この審査員としてお越し頂きました事務所の社長さんがいらっしゃいます。超有名ダンサーを数多く露出させている
大手事務所の、こちらの社長さんなんですが、今回どうしてもこちらの方が自分の事務所に呼びたいという人がいるそうでなので、
ご本人の方から発表して頂きます。どうぞ。』


『今回私の特別賞なようなもので、是非うちの事務所で頑張って欲しい方がこの中にいますので、
その方の番号と名前を発表したいと思います。えー…、6番の新沢大地さん。』


孝行も勝斗も、当の本人・大地も、「えっ…?」という顔をして驚いている。しかしすぐに状況が飲み込めた大地は、
笑顔で一歩前に出て「ありがとうございます!!」と大声で叫んだ。それを見た孝行と勝斗は、あまりの嬉しさに静けさを破るように
歓声をあげてしまった。


大地は、頬に伝う涙を拭いながら、右手薬指の亮輔のリングを指から外して、両手でギュッと握りしめた。


孝行:…あっ…!
勝斗:どうした?
孝行:今…大地の後ろ、何か見えなかった?
勝斗:えっ?何も。。何だよ!怖いよ!
孝行:あれ、今の……。…俺は全然怖くないな。今の。だって、、明らかに、、亮輔だったよ。
勝斗:亮輔?亮輔くん??…そっか。。大地兄ちゃんをお祝いしにきたんだな。くぅー泣かせる兄弟愛じゃねぇかよぉっ(涙)


その後、オーディション終了後は、大地は孝行と勝斗に近くの喫茶店で待っててと伝え、自分を選んでくれた事務所の社長と
打ち合わせをした。宣伝写真の撮影や名前登録の為に、1週間後に事務所に来て欲しいという打ち合わせで今日は終了した。


晴れ晴れとした気持ちで孝行と勝斗の待つ喫茶店へと向かう大地。


孝行:…あっ!大地帰ってきた!
勝斗:おめでとう大地〜〜!!!
孝行:大地〜〜〜〜〜っっ!!!おめでとう!!本当におめでとう!!!
大地:ちょっと、、ここ喫茶店なんだから静かにしてよ…!
孝行:いいんだよ!嬉しいんだから!…本当に良かったな!おめでとう!!
勝斗:社長さんに何て言われたの?
大地:俺を選んで下さった理由は、転んでもすぐ立て直したのが良かったんだって。他にも転んだダンサーは俺以外にも
    いたらしいんだけど、俺のは客観的に見ると転んだのもダンスと思わせるような立て直しが出来てたんだって。
    それが理由らしい。あと、ビジュアル的にも君は絶対いける!って言われた♪
孝行:さっすが俺の弟♪お前カッコいいから絶対いけるって!
勝斗:「さすが」の意味が分かんねぇよ(笑)
大地:1週間後に、宣伝写真の撮影とか、名前登録の為に事務所来てくれって言われたんだ。
孝行:そっか。大地、分かってると思うけど、ここがまず第一歩だからな。これからスタートだよ。
    ずっと背負っていた亮輔の夢も叶えてあげられたんだから、これからもっと引き締めて頑張れよ!
大地:おぅ!分かってるよ♪
孝行:お前が事務所に引き抜かれた人として発表された時、、お前の後ろの亮輔の影が見えたんだ。
大地:えっ…?
勝斗:きっと大地兄ちゃんのこと祝福しに来たんだなって、話してたんだよ。
孝行:これから、亮輔の墓参り行かない?
大地:うん。行こう!そっか…亮輔。。ここまでこれたのは亮輔のおかげだよ…。


その後、亮輔の墓の前まで来て、3人で手を合わせた。きっとこれからも亮輔は、
大地の良き味方となってくれるであろう…。


その後の大地は、最初は下積みがあったものの、努力が報われて、大人気アーティストや大人気アイドルグループのライブや
歌番組のバックダンサーとして引っ張りダコな毎日である。グループ単位で踊る時も、必ず最前のセンターで踊っている。
大地のファンも多数増え、ダンス界では異例な、プロダンサーとしてのソロデビューも視野に入れているそうだ。。





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